「………ら……沙良ぁっ!」 「うわぁっ!」 「また寝てたの?」と麻美チャンがあたしの顔を覗き込む。 最近、授業もまともに受けてないあたしを麻美チャンは心配してくれていた。 「数学のノート、写してないでしょ。」 「うっ……うん」 呆れちゃうよね。 でも、もう先生のことで頭がいっぱいの自分がいるの。 「また…先生のこと………?」 あたしは頷く。