「やっぱ、無理だよね」 好きだけど、分かってる… あたしには遠すぎる存在だって。 先生はかっこいいし、優しい。 彼女だっていると思う。 でも。 だったら、なんであたしにキスなんかしたの? 「沙良、良かったじゃん!!!」 「えっ?」 麻美チャンは笑って言った。 「応援する!ぜーったい!」 麻美チャン…… そう言って麻美チャンはあたしの手を握った。 「………うん、ありがとっ」