「なにすっ……」 「だって途中でやめるとか、ありえんでしょ」 そう言ってあたしに近づく。 抵抗できない。 あたしの足はガタガタ震え、馬鹿教師のあまりにもまっすぐな目に吸い込まれそうになっていた。 「沙良……カワイイ……」 もうダメだあ…… そう思った時、馬鹿教師は近づくのをやめた。 「沙……ッ……」 そうか、あたしが泣いちゃったんだ。 馬鹿教師はあたしから手を離し、あたしは膝から崩れ落ちた。 「………ッ…」 怖い。 きっと、怖かったんだ。 「ギュッ」