この人、あたしを心配してくれてるんだ… よく考えれば奏斗だって女の子と遊んでるんだし、どうせ一人じゃ歩けないし… 悩んでる彼にあたしは 「ごめん、やっぱり一緒させて?」 と頼んだ。 彼は「もちろん」と、笑顔で言った。 優しいな… 「あ、でもあたし、足ひねっちゃって…」 「大丈夫、ほらっ」 彼はしゃがんであたしに背を向けた。 えっ? 何やってんだろ… 「早く~」 「いや、あの…」 もしかしてこの人、背中に乗れと…?