「俺がいるよ。おいで」 優しくそういった彼は、下であたしに向かって手を広げた。 「むっ…無理だよ…怖いの……」 怖いよ!こんな高いところから飛び降りるなんて…… 「大丈夫だよ。俺を信じて」 そういう彼は真剣にあたしを見つめていた。 大丈夫だ。 なんか分かる。 この人だったら……… あたしは覚悟をきめて、そこから飛び降りた。