と、まぁ~うまくいったんですけど…
弘毅がモテるということを忘れていて、嫌がらせが続くんだな~、これが。
弘毅にばれないように頑張ったが、馬鹿な頭のあたしには無理だった。
「なぁ、これ、何?」
「し、知らない。間違えたんじゃない?」
ごまかそうとしたが、あっさり見破られた。
「ごまかしてんじゃねぇよ」
「知らないって言ってるでしょ!!」
「あ?」
怒鳴ったあたしを一瞥して、凄んできた。
あたしに凄んでも…


それから数日が過ぎた。
嫌がらせは、続いたまま…
「るるー、大丈夫?」
「いや、ぜんぜん」
あたしは、限界が達した。
嫌がらせが続いてから、2週間がたち、親友に励まされても立ち直れなかった。
吐き気が毎日し、食事も喉に通らなかった。
「るる、なんか食べなよ」
「いらない」
「弘毅に相談しようよ」
「やめて」
もう、弘毅はあたしのことなんか好きじゃない…
いつも顔を見せにきてくれたのに、ここ2、3日来てくれない…
「あたし、もう弘毅に嫌われちゃった…」
「るる」
「絶対嫌われちゃった…」
「るる!」
「嫌だよ…、嫌だよ…」
「るる!!聞いて!」
「い……」
バタッ
「るる!!!!」
意識が朦朧とする中、大好きな弘毅の声が聞こえた。


あたし、死んじゃうのかな?