あたし、内山 留流依 17歳。あたしには、好きな人がいるの…
隣のクラスの柴山 弘毅。サッカー部に所属のエース。毎日、毎日ほんとかっこいい!!弘毅とは、小、中が一緒だった…、一回、勇気を出して告白してみたけどあっさり撃沈…1年のころは、同じクラスで、委員会なんか同じだったのに…
2年になってクラスかわってからの、接点はなし。ありえないってのー!!!!
次、彼女できたら、あたし、学校行かない!!
どうせ、あたしはかわいくないですよーだ。
もういいもん、忘れてやる!!
学校の屋上でいろいろ考えるあたし…
ガチャ
人が近づいてきていたのに気づかなかった…
「なにしてんだ?」
「へっ?」
声が聞こえてきて振り向くと、弘毅がいた。
「だから、なにしてんだ?」
これは、幻覚、幻聴と言い聞かせたのに、弘毅は、さっきの質問をまた、聞いてきた。
「ここで、なにしてんだ?」
何も言わずに俯くあたしに、イライラとした様子で、
「こっちむけよ」
と、冷たく言った。
「なんでもない。あっち行ってよ!!」
あたしの態度が気に食わなかったのか、弘毅は、無理矢理あたしを自分のほうに向かせた。
「ちょっ…なにすんのよ!!」
「お前が向かないから悪い」
「はぁ?何、それ。意味分かんないんですけど…」
「ちっ」
何でそこで舌打ちよ!!
意味分かんない…
「なぁ」
!!
「な、何?」
驚いているのが気づかれないように平静を装った。
「キスってしたことある?」
「はっ?」
「キス」
「あんたには、…関係ない」
あたしがそういうと、弘毅は、一気に不機嫌になってあたしのほうに、顔を近づけてきた。