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「39度ですね」



西川は半分呆れ顔で、ベッドに横になる櫂也を見た。




「登校したと思いましたら、すぐに帰ってきましたね。びしょ濡れで!何故、迎えを呼ばなかったんです?」



「大丈夫かと・・・」




「結果は全然、大丈夫じゃないですよ?まったく、これからは、お見送りを必ずさせていただきますから」




不機嫌MAX、怒りMAXの西川に、櫂也はただただ頷いた。





「羽美さまも心配したご様子で学校に行かれましたよ。とりあえず海外にいる、大吾郎さん華さんには伝えていませんが」




櫂也は心から良かったと思った。



あの夫婦なら飛んで帰ってきそうだ。