櫂也は美桜の身体を支えた・・・が。 「おわっ!」 「きゃー!」 犬養が口を開ける中。 ――ボッチャーン と噴水の水が、大きな玉のようになって、宙に浮く。 「ちょっと!支えるならちゃんと・・・」 美桜は全身びしょ濡れで、きちんと支えられなかった櫂也に文句を言ってやろうかと思ったが、櫂也の姿が無い。 「櫂也・・・・?」 「ぶく、ぶくぶく・・・・」 下から妙に出てきている水泡。 「か、櫂也!」