――パシャーン 美桜は犬養が慌てた様子を無視して、噴水に手を入れ、足で水をきる。 「つめた」 「美桜さま、お止めください。探し物なら私らが・・・」 美桜は犬養の言葉を無視。 まくったブレザーも、所々濡れてきてしまっている。 美桜はブレザーを脱ごうと、ボタンに手をかけた。 ――バッチャーン 美桜がいる反対側。 そこで水が跳ねる音がした。 この噴水は円なため、美桜は少し水に苦戦しながらも、音のしたほうへ歩く。