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「買出しは僕が行って来ますよ!」


「いいえ、私が!」




美桜は学園祭の準備で買出し係となった。


クジを作った人に冷たい視線が行く。



買出し係は言わばパシリのようなもの。


とても女王様な美桜にさせるには、心苦しいのがあった。




「クジだからいいわよ、別に」


冷め切った笑顔がクラスに振りまかれる。



美桜は完全に怒っていた。


『私がパシリなんてふざけてるの?』と言わんばかりに・・・。




「美桜さま、やはり私どもが・・・」




「大丈夫ですわ。それで何を買ってくればいいのかしら?」




美桜は氷よりも冷たく、針より痛い視線を学園祭委員に向けた。



「えっ・・・・と、あの・・・・」