『金持ち心♀♂貧乏心』





美桜は、涙目で櫂也を睨んだ。



「トウノって聞いて、ショックだったんだからね・・・・もう櫂也と会えないかと思ってて・・・・」




「お前に会うなら、ふさわしい人間にならなきゃと思って、高校でバイト生活して、アメリカ行って、飛び級して、今はもうHIGASINO companioの社長だ。お前が今日つけてきた化粧品がヒットしてな」




「そうなんだ・・・・・」




「お前をイメージしたおかげだな。ツンデレ彼女が甘くなる化粧が、コンセプトだからな」




美桜は櫂也に抱きついた。





「やっと、やっと会えた・・・」




「お前はもうツンデレじゃなくて、デレだけになってるけどな」





櫂也は抱きついてきた美桜を見つめた。




「綺麗になったな」



「そうかな?櫂也はカッコよくなったね」