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「美桜さま」



「ありえない!私は、新しいドレスを用意してと告げたはずよ!?」




「ですが桜羅さまが、新品をお買いになるのは勿体無いと・・・」





美桜は軽く手伝いを睨むと、鞄を持って部屋から出ようとした。



そして思うのだった。


後継者のお兄ちゃんの言葉がもう絶対になってる・・・と。




「美桜さま!」



「私、一回着たドレスは着ないから!燃やすなり、あんた達が着たりすれば?」




美桜が部屋のドアを閉めると、中で手伝いがわめいていた。




「本当に、貧乏くさいのよ・・・お兄ちゃんは」