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「美桜ちゃん」



「椿さん・・・・」



皇堂椿はゆっくり美桜に近づいた。




「西園寺の養子のことも、全部聞いたわ。美桜ちゃんも大変ね。それに、今はこんな時だし・・・」



「えっ!?」



「ううん。なんでもないの。しかし、相変わらず美桜ちゃんの部屋はゴージャスね。莱華の部屋は男の子みたいで困っちゃうわ。來斗の部屋なんか、もう最悪なんだから」




椿は美桜の部屋のベッドに腰掛けた。



「私もね。しばらく雪夜のところに行こうと思って。白雪や陵斗に会うために。御母さんや御父さんにも会いに行かないと。」



「おじいちゃんとおばあちゃん、元気なの?」



「うん。電話では元気そうにしてた。雪夜も電話するとそう言ってたし。」




椿はニコリと笑うと、ベッドから降りた。



「NYに行くから、來斗と莱華よろしくね」