「・・・・・なんで刺されにきたのよ」




美桜は櫂也のおでこにデコピンをした。



それでも起きない櫂也を見て、胸が苦しくなる。




美桜はデコピンした、櫂也のおでこをさする。




「何、したら起きてくれるの?」




美桜は櫂也の口元を見た。





「白雪姫とか・・・・・信じてるわけじゃ・・・・ないんだから・・・・お、お礼よ・・・・お礼。でも、別にこの件に関してお礼は・・・・・・」





美桜は自分の唇と、櫂也の唇を重ねた。




「おまじないよ・・・・・もう私とあなたが、関わらなくていいっていう・・・・」




美桜はそう言うと、病室から出て行った。





「・・・・・。起きるタイミング、見逃した・・・・・」