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「美桜さま・・・」



美桜はゆっくりとお辞儀をした。




「二人にしていただけますか?」



西川は、首をかしげた。




「いいですが、櫂也さまは・・・」



「分かっています。大丈夫ですから」




西川は「そうですか」と告げると、病室から出て行った。





「もう一週間よ。いいかげんに起きなさいよ!私が、こんな苦しい思いをしなきゃいけないでしょう?」




美桜は病院のベッドに寝る櫂也に、少しずつ近づいた。




「何で大嫌いな奴の病室に来ているかって言うとね、あんたのせいだからね!私の本心は・・・・なんで助けたの?とかであって、お礼なんて、全然ないんだから」