美桜は部屋の真ん中でストレッチを始めた。




「いっち、にぃー、さん、しッ」



「何故、西園寺櫂也さまを?」




美桜は屈伸しながら、説明をした。




「西園寺の養子は、金持ちの世界が好きじゃないの。もちろん金持ちの私たちも・・・。だから、本当は西園寺の養子は西園寺を継ぎたくないの」



「あの、話が見えないんですが・・・。」




「大道寺桜羅と皇堂莱華が、持ちかけたのよ。私を変えれば、西園寺を継がなくていい。と・・・・自分達が大嫌いな権力を使ってまでのお願いよ?私には宣戦布告にしか思えない」





美桜は皇堂キョウダイ誕生日会の招待状を破いた。




「美桜さま!?」




「あいつらの、思い通りになんか、私はならない」