「おめーら!!ちゃっちゃと掃除しろ!!


おらーーーそこ遊んでねーでここやれ」



あーーーー


これから玉木と約束があるから早くーーー


なんてこれは口には出せないが…


でも…



でも……




「早くしろーーーーーーーーー!!!!!!」



俺の叫び声が1Bに響きます…



時計を見ると掃除が始まって早10分



マジでこいつら……



おせーーーーーーー!!



きっと玉木はもう待ってるだろう


よかった数研の鍵開けといて



こんなこともあるかとおもって


一応入れるようにしといたんだ




玉木へのご褒美だと言いつつも



俺へのご褒美だったりする



だってあいつおもしろいし…


なんか一緒にいて楽しいから



別に変な関係じゃない


だから許されるだろ?



玉木は俺じゃない奴が好きなのは知ってるし



きっとあいつの心には一生残るんだよな…


壱のことが…



「せんせー終わったから解散でいい?」



軽く見渡すと確かにきれいになった


「おっし!!お疲れさん


今日は解散で」



俺は誰よりも早く教室を出て


あいつが


玉木が待つ数研へ向かった