「俺さ


自分が悲しく辛いふりをしてただけかも



そうすることであいつに


壱に対する罪悪感を少しでも減らしたかっただけなんだ



それで


俺も可哀そうな奴になりたかっただけなんだ」









暗い空の遠く遠くを見つめる



その目はとても美しくて


月の光が当たっていて



きれいだ



「別にいんじゃない?



やっぱ人間自分が一番だもん



そんな完璧な人居ないってー笑」




「だよなっ‼笑」




さっきとは違って少しだけ



温かい空気が流れる


「今の俺の願いは



壱が笑ってくれるようになることだ



っていいたいけど




もうちょっとでかくしようと思う」




ちょっと偉そうに胸を張る先生


「何?」




「世界中


みんなが幸せに


笑顔になること



だからまずは


自分から



心から笑顔にならないとな」





そういった先生はとても大きく


輝いていて



あたしをときめかした




「よっし


今度こそお前は帰宅しないと



親御さんには一回俺から電話したほうがいいか?」









「大丈夫です


ではまた明日


また補習お願いします」






あたしはあわてて家に帰った



「電話しとくからなーーーー」





あなたの声を聞かずに