「先生はそんな人とだったら


友達にはならなかったでしょ?



みんなが心配するほどならよっぽど


良い人だったんでしょ?



そんな人だったら


そんな自分の周りが笑ってたら怒ると思う?


むしろ


笑っててほしんじゃないの?




先生がもし自分が壱さんみたいになったら


どう思う?



あたしは


みんな

笑っててほしい



そしたらいつかは笑いたくなる



それが明日かもしれない


もしかしたら10年後かもしれない


けど


自分の周りは


笑っててほしいと思うよ」








先生は瞬きもせずあたしを見つめた






「そうだよな…



俺が笑ってればいつか壱も笑ってくれるよな



また朝が来るよな」




「そうだよ



あたしね昔にある人に言われたの



“どんなに辛くても



笑ってれば明日は明るいだろう”

って……


頑張ろう?




先生は一人じゃない」







あたしも辛い時はあった



けどいろいろな人に支えられて


一人じゃなかった



だからここまで来れた






暗い過去はすべて消え去ることはない




けど



それ以上の未来がきっとあるはずだから





「明るい未来のために頑張ろうね?」