そんなある日の夕方。



自分に見えるものは何かを、ふと考えた。



何もなかった。



ここまではいつも通りだった。



それじゃあ、「視える」ものは?



降って湧いたかのような自分への質問に、



私は応えることが出来なかった。






『視える』?