お月様の飼い主

肌を重ねることはあたしにとって、
愛の確認作業だ。
それ以上でも、以下でもない。

でも、
それが不完全だった。
あたしの中では、
求める貴方の愛を上手く享受しきることができていなくて。
愛したいんだ。
愛されていると確信したいんだ。