「空野くん……?」

「柊先輩ったら…」



目の前の茶髪メガネ(実は美少年)は、こんな私に"可愛い"と言いやがった。


何の恥じらいもなく。
躊躇することなく。


思春期すぎるの速くね?





「だって緑さん、可愛いじゃん。女のコらしい外見なのに、喋りやすいし……」




あわわわわわ!
これ以上、褒め殺さないでくれ~


やばいよ、空野くん。
いくらお世辞でも、男子ならためらわない?


ふと、自分の額に触れると、長谷川史上最高に熱かった。


きっと、いや絶対。
今、私は赤い。
どうしてくれんだ、柊さんよ!