「ぁ、目が覚めましたか?」


扉がからからと開く音が聞こえて、目線をそちらへ向けてみる


優しそうな女の人が私を見て微笑んでいた


その人は私の元へと歩いて来て、再び奇麗に微笑んで見せた


「体の調子はどうです?」


「...はい、大丈夫です」


「それじゃあ、検温しちゃいましょうか」


体温計を脇に挟んで少し待つ


《ピピピッピピピッ》


すぐに看護師さんにそれを渡す


私の体温に異常がないことに頬を緩ませ、看護師さんは去って行った


看護師さんが部屋から去ったことを確認し、私は深呼吸した


「....暇」


今日は何をして時間を潰そうか