望月くんも学校に行けることになった


私と望月くんの学校は同じだけど、学年が違う


望月くんが3年生私は2年生


つまり、望月くんは私の先輩



ぽふん、と枕に顔を埋める


口元にきゅっと力を入れて、枕を抱きしめる手に力を込める


「...えへへ」


あ、しまった


緩んだ口元は、自然と弧を描く


嬉しい


望月くんと一緒の学校に行けることが、嬉しい



私はにやけた口元をそのままに、再び枕に頭を埋めた