岩内さん、フォーカス!

放送室。



「いらっしゃい、写真新聞部のお二人さん」



巧と望を迎えたのは愛歌だった。



「失礼します」



放送室に入る。



ここに来るのは三回目になるか。

やっぱり、ティーセットは、誰かが持ち込んだのだろうか。



「外村くんは今、仕事に出ちゃったの。彼が帰って来るまで、お茶でもいかが?」



愛歌はティーセットをいじりだした。



「ごちそうになります」

「工藤先輩。お茶をごちそうになってる場合ですか?」

「外村英雄がいないんじゃ、しょうがないだろ」

「それは、そうかもしれないですけど…」



巧はパイプ椅子を引いた。



「ま、気長に待とう」