岩内さん、フォーカス!

「とりあえず、一安心ですね」

「ああ」



時計を見る。



「小日向くんも、ご飯食べる?」

「いいんですか?」

「うん。どうせ、今日は私しかいないし」



望はぶんぶんと首を横に振った。



「い、いけません!」

「なにが?」

「男女が家で二人っきりなんて!」



あ。

そうか。

小日向くんは、男の子だっけ。



「大丈夫。私、女の子らしくないし」

「そんなことはありません」



望はカメラを掲げた。



「先ほどから、こっそりと写真を撮らせていただいていましたが、岩内先輩の女性的な表情を、沢山、見ました」



写真を撮られてたのか。

気付かなかった。



「おかげで、記事は完成しそうです」