岩内さん、フォーカス!

岩内家。



望は首を回した。



「…大きいですね」

「道場が有るから」



靴を脱ぐ。



「上がって。大したおもてなしは出来ないけど」

「お邪魔します」



台所。



牛乳は有ったかな?


冷蔵庫を開ける。



有った。

よかった。



「ぬるめにするといいんだっけ?」

「はい。確か、そうだったと思います」



牛乳を温める。

小皿に注ぎ、子犬の前に差し出す。



「ほら。飲んで」



子犬はよろよろと立ち上がり、小皿の牛乳を舐めだした。