岩内さん、フォーカス!

「大丈夫なんですか?」

「大丈夫。うち、他にも犬いるし」



望は首を横に振った。



「そのコ、弱ってるみたいじゃないですか」

「そうか。まず、獣医か」



記憶を探る。



この時間でもやってる獣医は…。





…よし。

近所に有る!



「小日向くん。ダッシュで行くから、今日はこれで!」



駆け出す。

望が並ぶ。



「僕も、行きます!」



夕闇の迫る街角を、二人は走った。