岩内さん、フォーカス!

彩香は指を立てた。



「鈍感と言えば、岩内」

「なに?」

「小日向くんのこと、大事にしなよ」

「言われなくても解ってる」

「どうかなぁ。岩内、クールだし」

「どういう意味?」



彩香は立てた指を振った。



「ほら。そのぶっきらぼうな口調とか、立ち振舞いとか、もう少し気をつければ、岩内はもっと好かれるのに」

「…ファンクラブはいらない」



彩香はかかかと笑った。



「小日向くんの前でくらい、ちょっと可愛げが有ってもいいじゃんってことさ」