取材が終わった。



「さて、張り切って記事を作ろうか。望ちゃん」

「はい…」



応えは上の空だった。

考えるのは、『岩内さん』のこと。



ああ。

何故、僕はカメラ担当だったのだろう。

インタビュー担当だったら、少しは岩内さんと話せたかもしれないのに…。





…いや、まだ岩内さんと話すチャンスが無くなったわけじゃない。

同じ学園の生徒なんだし、きっと、また会える!

よーし、元気出てきた!

記事作り、頑張ろう。