岩内さん、フォーカス!

「そこの貴方」



足を止める。

振り返ると、短いポニーテールの少女がいた。



「僕ですか?」

「そう。貴方だよ」



少女に襟元を掴まれる。



「え、ちょ、なに?」

「貴方、岩内さまの周りをチョロついてる男子ね」

「チョロついてるって…」

「調べはついてるのよ。写真新聞部の小日向くんでしょ?」

「はい…。小日向ですが」



少女は目付きを鋭くした。



「単刀直入に言うわ。岩内さまの周りをチョロつくのを止めなさい」