岩内さん、フォーカス!

「岩内先輩と話しただとぉ!」



少年は大きくのけぞった。



「小日向…。短い間だったけど、お前と過ごせてよかったよ…」

「なに、それ。僕が死ぬみたいじゃん」



少年は目元を拭った。



「小日向…。あの世でも達者でな…」

「もう、いいよ!」



振り払う様に教室を出て、歩きだす。



なんで、皆、誤解してるのかな。

まったく。

ヒソヒソ噂するくらいなら、直接話せばいいのに。





そしたら、誤解だって判るのに。