岩内さん、フォーカス!

教室。



「小日向。よくぞ、無事に帰った!」

「上原くん…。大袈裟だって」

「カツアゲとか、されなかったか?」

「されなかったよ」



少年は顎に手を当てた。



「ふうん…?」

「どうしたの、上原くん?」

「いや、岩内先輩の噂、覚えてるか?」

「ああ…。一人で族を潰したって?」

「そうだ。あれって、裏付けが取れてるんだ」



溜め息。



「…どこ情報?」

「信頼出来る情報筋だ」

「さっき岩内先輩と話してたけど、そんなことしそうになかったよ?」