岩内さん、フォーカス!

「あの写真の、どういうところを気に入ってくださったんですか?」



萌の表情に陰が差す。



「…私って、女の子らしくない」

「そんなことは…」



萌は微笑んだ。

少しぎこちない表情だった。



「でも、あの写真の中の私は、少し、女の子らしかった。それが理由」

「あ、ありがとうございます…」

「こちらこそ、素敵な写真を、ありがとう」



萌は目を細めて微笑んだ。

視線をラーメンに移す。



…は、早く食べなきゃ…。