岩内さん、フォーカス!

3-A。



「し、失礼しまーす…」



いざ来てみると、足が重くなった。



だって、二つも上のクラスだし…。



「や。どうしたの、小日向くん」

「あ、入江先輩。おはようございます」

「うん。おはよ。で、うちのクラスに、何か用?」

「あの…。い、岩内先輩は、何処に…?」



彩香はニヤリと笑った。



「はいはい、岩内ね。おーいっ、岩内~」



一人の少女がやって来る。

入れ替わる様に、彩香は下がった。

萌の鋭い眼光に捉えられる。



「…なに?」

「あ、いや…。僕を探していたと聞いたもので…」

「ああ…」



萌は時計を見た。



「その話は、昼休みでいいかな?」