岩内さん、フォーカス!

写真新聞部が、竜也との衝突を記事にしたせいで、萌も望も、いたるところで注目を集めた。

オマケや割引などのサービスを、沢山、受けた。

その度に、望は頬を掻いて、二人はお互いを横目で見合い、祝福を受け入れた。



「なんか、悪いね」



模擬の喫茶店に入り、席に座って、言った。

望は微苦笑して応えた。



「いいんじゃない?」

「私たち、いろんなところを、赤字にして回ってるのかも」

「考え過ぎだよ。一カップルへの値引きくらいで」

「でも…」

「それに、文化祭は、金より思い出だよ」



…まあ、確かに、売上は、死活問題じゃないし、大丈夫かな…。