そして数時間後、菜月は
煙となって空へ飛んだ。


「シュン…」

千秋は健也の胸にしがみ付いた。

「アキラ…」

「ルナ…死んじゃったよ。
居なくなっちゃったよ…」

「アキラ、俺だって辛いんだ」








「ルナぁぁぁぁぁぁぁぁあ!」

千秋は空に向かって叫んだ。

「俺らを見てろよ!
俺ら、絶対そっちに行くから!
それまで見てろよ!
絶対だぞ!」