「俺らは…あんた達より菜月を知ってる。
菜月の嘲笑った顔。泣いた顔。
イラついてる顔。仲間を信じたときの顔」

「今日はお引き取りください。
あなた達なんかに菜月の最期の願いを
絶やせはしない。もし…そんなことがあれば
俺らが全面的に…」

「わ、わかったわよ!」

親戚はいっせいに帰っていった。





「…随分と攻撃的だね。
君たち、そんなに菜月ちゃんのことを…」

「当たり前です。仲間以上、家族未満ですから」