男は嬉しそうな顔をしてまたペラペラと違う話を始めた。


さも、あたしに聞かせてあげている、という表情で。


あたしは目の前に置かれてあるハイボールを飲んで喉を潤した。


全然潤わない。


きっと隣にいるのがこの男のせい。


そう思った時が潮時だ。
アタシとこの男の。