「変わってるわね、あんたたち」 呆れたように言い放つ。 「ありがとう、アイツにも伝えとくわ」 変わってる。確かにそうかも知れない。 でも、あたしたちは変わってるんじゃなくて変われないだけ。 高3の時から。 臆病で素直じゃないから。 どちらかが力加減を変えれば脆く儚いあたしたちの関係はすぐに壊れてしまう。 だから壊れないようにあたしたちは絶対に変わらない。 昔のまま、一向に成長しない二人。