「あぁ、飛行機のチケットは爽に取ってもらった。丁度立てこんでた時に、この旅行を思いついたから」


「立てこんでた時に思いついたって……」



忙しい時に、旅行のこと考えられる余裕あるの?


なんて、首を傾げていると……。



「この仕事終わったら、思う存分明を可愛がってやろう……って思って乗り切った。

自分へのご褒美ってとこだ」


「え……っと……」



あたしを可愛がってくれるのは嬉しいけど、そんな風に言われると照れちゃうよ。


体が火照るのを感じて、聖から顔を背けると、

聖があたしの背後から、お腹の方へ腕を回し、肩に顔を置いて、覗きこんでくる。



「ということで、今日から一週間、容赦してやらないから」


「い、一週間も!?」



今日だけじゃなくて!?


更に熱を持ち始める体と共に、あたしは南の島へと旅立った。