騒がしくも楽しいバーベキューが終わり、あたし達は部屋に戻ってきた。


部屋に入ってすぐ、扉が閉まるより早く聖に口づけされる。



「んん……っ聖……」


「爽もさすがに寝る時は気を利かせてくれたらしいな」



唇を離した聖が笑みを浮かべた。



部屋へ戻る前、柚野さんに


「社長の両隣の部屋は誰もいませんので」


と意味深に告げられた。


それだけでも恥ずかしかったのに


「当たり前だ。明の可愛い声は他の誰にも聞かせない」


なんて聖が言い切るから……顔から火が出そうなほどの羞恥に襲われた。