「そーらっ」 いきなり後ろから抱き締められて、お弁当を落としそうになる。 「あ、佐々木くん」 なんとなく予想はついてた。 「一緒に弁当食べよ??」 佐々木くんは強引にわたしを引っ張る。 「いや、遠慮しときまーす」 わたしは笑顔で佐々木くんの手を振りほどいて春の方へと駆け寄る。 「……ま、どうせあいつのことなんかすぐ嫌いになるんだから」 佐々木くんがぼそっと呟いた言葉はわたしの耳には届かなかった。