下を向くと、春が佐々木くんの上に乗り掛かっている姿が目に入った。 春……助けてくれた……。 「なに邪魔してくれてんだよお前っ」 佐々木くんは春を押し返して立ち上がる。 「春…!!大丈夫?!」 わたしは春のもとへと走っていく。 「…平気」 「おい、そら!!そんなのほっとけよ。早くみんなまってっからチューしよっ」 「ほっとけないよ!!」 春をほっとくなんて、無理。 守るって決めたもん。