いちごオレ





「「??」」




わたしと春が同時に振り返るとそこにいたのは、







「あ、佐々木くん」






佐々木くんだった。






「俺も勉強会したいなぁ」





ニコニコ笑顔をわたしに向ける彼。




うーん。






「…わたしはいいよ!!春もいいよね??」






「………」




ん??




返事がない。






「春くん、どしたの??」




佐々木くんが春の方に近寄ると春は我に返ったようにハッとし、もそっと言ったんだ。






「…い、いいよ」





その声はどこか、ためらっているようでした。