いちごオレ








「春!!どうしたの?!大丈夫?!」





春に近づいてみると、体に殴られ蹴られた跡があった。





「……そ…ら…??」






春はゆっくり目を開けると、わたしの顔を認識した。






「と、とりあえず保健室いこ??」





わたしは春を起こして肩を貸す。






「…一人でいけるから」





「何言ってるの!!無理じゃん!!こんな怪我してるのに」





わたしは春を連れて保健室へと向かう。





その途中、佐々木くんに会った。




「あ、佐々木くん!!大変なの!!春ね、怪我してて…」




わたしは精一杯今の状況を伝えるけど、だんだん涙が出てきた。