いちごオレ





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―放課後―




「よし!!じゃあ始めるぞ」




春の家に着くと、早速勉強スタート。




「あれ、問1からもうわかんないや」




「バカかお前は。これはー…」




春はすらすら問題を解いていく。




やっぱすごいなぁ、春。




時間はどんどん過ぎていき、5時30分を越えた頃。




「ちょっと休憩〜」




春は屈伸してシャーペンを手から離す。




「疲れたぁー」




わたしはコップに注がれたいちごオレを飲み干すぐらいの勢いで口に運んだ。




「…言い忘れてたけどさ、テストの点勝った方が負けた方に何でも1つ言うこと聞いてもらうってのでいい??」




人差し指を立てる春。