「いちごオレ??俺が押してやる」 いきなり背後から聞こえてきたのは男の子の声。 「あ、ありがと」 振り返るとそこにいたのはわたしと同じくらいの年の男の子だった。 男の子は自動販売機の前に立つと、背伸び。 「…くっそ」 届かないみたい。 …ん?? この子わたしよりちっちゃい。 届くわけないよね、普通。