約束の時間を10分くらい過ぎたところで春は姿を現した。
「春ーー!!こっちこっちー!!」
春はわたしの声に気付いてこっちに駆け寄ってきた。
「…はぁ…はぁ…ごめんっ。遅れた」
乱れた髪の毛を整えながら息を切らす春。
「いいよ別にっ」
にこにこするわたしの隣で佐々木くんはいきなり笑いだした。
「何その格好(笑)!!ガキかよ!!デートにそれはねぇだろ。髪だってボサボサだし、そんなんじゃそらに嫌われるんじゃねー?!(笑)」
「春がどんな服着てたって関係ないじゃん!!髪だって急いで来たんだから仕方ないことだしっ」
春が言い返す前についわたしが言ってしまった。
「なんでそらが怒んの??意味わかんねー(笑)」
佐々木くん、やっぱり最悪な人だ。